CALXCERUM
CALXCERUM®︎とは
CALXCERUM®(カルクセラム)はサステナブルな新素材で、CO₂を吸収・結晶化して人工的に石灰系鉱物を作る独自技術です。
固まった後は元の鉱石に戻るため、廃棄されても無害なプラスチックフリーの素材であり、100%リサイクルが可能です。
無焼成で低エネルギーな製造技術によって陶磁器製品と比べてCO₂排出量を70%以上削減、脱炭素に貢献します。セラミックス、金属、 プラスチックなどの代替品として、建材から日常生活用品まで、さまざまな製品に応用することができます。
CALXCERUM®︎の特徴
CO2で固まる環境負荷の少ない製造工程
CALXCERUM®︎はCO2を吸収してつくられます。原料製造時に排出されたCO2を、製造工程で再び吸収することで、シンプルな製造工程となり環境負荷が驚くほど少なくなります。
プラスチックフリーの完全天然素材
CALXCERUM®︎は珊瑚や貝殻と同じ炭酸カルシウムでできています。
石油由来の樹脂をはじめ、プラスチックを一切含まない、自然界と調和した完全天然素材です。
石灰系鉱物から石灰系鉱物へリサイクルと素材循環
CALXCERUM®︎は石灰系鉱物から作られ、CO2との反応で石灰系鉱物へと戻ります。シンプルに素材を循環させることで、人にも自然にも優しい環境素材となりました。
無焼成・CO2排出削減・低エネルギー
焼成する代わりに、CO2と化学反応することで作られるため、セラミックス製品と比較して70%以上のCO2排出削減効果があります。
焼かずにできるクリーンなものづくり
燃焼工程が不要なため、製造時に排出されるのは水だけです。水は回収して再利用することもできます。熱や排気ガスが発生しない、クリーンなものづくりが実現します。
建材から日用品までさまざまな分野への応用
強度と環境性能を兼ね備えたCALXCERUM®︎はタイルなど建築材料としての利用の他、食器や日用品など幅広い分野に応用することができます。
トライサイクル
トライサイクル
Tricycle
石灰系鉱物から石灰系鉱物へ
サステナビリティ
サステナビリティ
自然界と調和するものづくりをテーマに
プラスチックフリー・製造時の環境負荷低減・
CO2削減を目指しています。
ソリューション
ソリューション
建材から日々の生活までさまざまな製品に使われています
CALXCERUM(カルクセラム)の由来
CALXCERUM®️はラテン語の「CALX(石灰)」とCERAMICから着想した「CERUM」という造語を組み合わせて作られました。
ロゴマークについて
CALXCERUM®️は環境との調和を求める中で生まれた、サステナブルな素材です。
ロゴマークは古代ローマ時代の建築であるパンテオンのドーム構造をモチーフにしています。
青と緑のカラーは水と植物、地球上の自然を表現し、環境と調和する製品を生み出すことで社会に貢献したいという思いが託されています。また、これらの四角形が5個並んだ形は「CALX(石灰)」と「CERUM」の頭文字Cになるように配置されています。
黒い四角形は炭酸カルシウムの結晶として、中心に浮かび上がる六角形は原料となる水酸化カルシウムの結晶を表現しています。
古代の素材と脱炭素技術が紡ぐサステナビリティのストーリー
2002年、代表取締役社長の池田は古代ローマに起源を持つ石灰と初めて出会います。幼少期から10代中頃までを過ごしたフランスでは、当時から環境意識が高く、接着剤などを使わずに自然素材を現代の建物に応用する例がいくつもありました。日本では、現代の建物に自然素材を使うには伝統工法を取り入れる必要があるなど、手軽に使える自然素材は殆どありませんでした。
2006年、ヨーロッパの石灰を用いた環境に良い建築材料を開発するために、取締役会長である妻と共同でクスノキ石灰株式会社を設立します。
当初は接着剤を使わない左官材を中心に開発を進めましたが、古代ローマ時代の建造物が2000年の時を経ても朽ちないことへの探究心から、石灰を二酸化炭素で固めて高強度化する方法を発見しました。
2008年に初の特許を取得、2018年に新たな特許を取得し、硬化メカニズムの解明とともにゼロから硬化装置を開発します。そして2023年4月、CALXCERUMと名付けた石灰質の新素材を世の中に普及させるために、製造販売と開発を目的とする株式会社CALXCERUMを創業しました。